神奈川県管工事業協同組合青年部 〒243-0432 神奈川県海老名市中央3-3-12
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復興防災プログラム提供事業への参加(10月24日・25日)
  
はじめに

今回の計画にご支援、ご理解、ご賛同いただきました方々に、まずは、御礼を申し上げます。また、ご協力いただきました福島県いわき管工事組合の理事の方々、会津、郡山などの各方面からも来ていただき、感謝いたします。

経緯

 「本当の意味での、ボランティアってなんだろう?」と。考えておりました。実際に体を動かし、作業する事も大切です。それ以外に復興支援の可能性はあるのではないかと・・・。今年の春、福島県の白河に叔父のもとを訪ねる機会があり、率直な意見を聞きました。「とにかく福島へ来てくれることが大切だし大事だし嬉しい事なんだよ!」と、

福島は、安全だし、普通に暮らしている人がいることを、そして観光業も、飲食業も地場産業も震災前と比べて、だいぶ立ち直ってきたけども、まだ震災前の状態ではないから、ぜひ来て観て良い意味での風評を流してほしいと申しておりました。

そこで、今回のプランを発案したのです。しかし、ただただ観光ということでは、だれでも考えられるし、青年部として、ボランティア事業という大義を大切に、意義のある活動を模索いたしました。現地の復興支援プログラムにのっとり青年部なりに計画をしました。いわきの組合の青年部の方たちと、意見交換交流会を図り、友情と絆を分かち合う機会をつくりました。

いわき管工事組合にて

長谷川部長による手配連絡の上、いわきの青年部長の草野氏と打ち合わせの通りに到着致しました。立派な組合庁舎に、いわき管工事組合の藁谷副理事長、理事、事務局の方々、県連の方々に、暖かく迎えていただき、ご挨拶、被災当時の状況などの体験談をお聞かせいただき、貴重な懇談会のひと時を過ごしました。

         

いわき管工事組合の方々と福島県連の方々と共に
懇親会

歓談を交えながら、貴重なお話を頂きました。ざっくばらんな歓談のなか、率直なご意見や、気持ちなど、また、現状のお話を頂きました。今後の防災への意識を高めるにはとても貴重なお話を頂き、時間の許す限り楽しいひと時を過ごしました。

   
 青年部 草野部長によるご挨拶  乾杯の様子
   
 わきあいあいとした雰囲気  県連 青年部 山内部長 
 
 元県連の新田様による中締めのご挨拶 

もう一つの

ふくしま・・・・

津波の被害にも負けず、不屈の精神で立ち上がる決意の場所

久之浜(ひさのはま)商店街・・・。

復興商店街とでもいいましょうか、小学校の校庭の片隅で小さくにぎわう商店街は、仮設プレハブでたち、我々をあたたかいコーヒーで出迎えていただきました。

当時の様子を、商店の叔母ちゃんたちに親身に真剣にお話していただき、ただただ私たちは当時の様子に聞き入るのみでした。

災害対策協議会詰所内のようす 直接お話を聞くことが大切だと痛感
 笑顔で送り出していただきました!!

商店会の皆様!!! 笑顔で頑張ってくださいね!!!

   
Jヴィレッジ 原発で作業する方々の宿舎   天神岬からみおろす楢葉町の様子
   
 第1原発から20q圏内、火力発電所を望む 意外と高い線量、0.6msv 実測値 

        
語り部さんによるお話

当時、久之浜にいらした方からの本当のお話です。

3月11日当時のようす

暖かく青空の日、午後3時前、急に暗がる空、雹(ひょう)が降ってきた。久之浜の小学校の生徒の犠牲者はいなかった。大人たちが子供を車に乗せ学校へ避難していた。幸いにも耐震補強工事が完了したばかりであった。

町内の2900世帯は、過去の教訓から、常時避難訓練などの活動をしていたが、不幸にして、地震を楽観視してしまったそうです。揺れは1時間後、断続定期に発生し、津波は第1波、2波、3波、4波と翌朝まで続いたそうである。壊滅的な被害にあったのは、第2波の時でした。沿岸、海岸の向こうの様子を興味本位で眺めていた人が多く、そのことが人的被害の大部分の原因です。火災が発生する事の原因は、灯油が水面に浮くことが原因だそうです。久之浜の犠牲者は455名(内65歳以上の方が70%)でした。

三陸沖で発生した地震による津波が房総半島から跳ね返り、久之浜沿岸南西方向からの波が押し寄せてきたそうです。

復興庁による震災後の復興対策には、限界(制約がある)、復興補助金は、使途に制限があり、被害が出ないように建設地を選定すると、被災場所範囲内でない場合、認可が下りないとの事。 復興住宅を建設しているが、被災者である入居申込者は少ないとの事。

語り部さんである、鈴木玉江さんにお話しいただいている現地の神社は秋葉神社という名前です。

津波の被害を受てはいませんでした。昔から、神社仏閣は移すことなかれと言いますが計画道路の為、場所を移した星廼宮神社(ほしのみや神社)は、基礎を残し、上物はほぼ壊滅してしまったということでした。昔からの言い伝えには、やはり意味がある様です。

   
 秋葉神社  秋葉神社
 
 星廼宮神社(ほしのみや神社) 

 まとめ

  今回の、震災復興ボランティア事業に関しての総括は、これからになりますが、それぞれ支部からのご意見、ご感想を募っています。

 より意義のある、組合青年部活動を続けてゆくための、今回は試金石との位置づけで考えております。

 他県の青年部とのつながり、全管連とのつながりを持てたことに関して、初の試みをもって、成し遂げることができました。

 毎年度、事業としての総括をし、次年度の事業へとつなげる為に、今後とも活動を続けてゆきたいと思います。

 皆様のご協力に感謝いたします。

以上

   
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